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2023年1月20日
おひとりさまの終の棲家 | それぞれのメリット・デメリット

持ち家?借家?高齢者施設? おひとりさまは老後どこに住むべきか

 

おひとりさまの大きな課題の1つが、「終の棲家をどうするか」ということではないでしょうか。おひとりさまの場合、考え得る主な選択肢は、以下の3つになると思います。

 

・持ち家

・借家

・高齢者施設

 

今回は、悩ましい「おひとりさまの終の棲家」について、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを解説しています。

 

 

 

持ち家のメリットとデメリット

 

ローンさえ終わってしまえば、住む場所に困ることはないため、持ち家は終の棲家として魅力的です。

しかしながら、例えローン返済後でも、住居費が完全にゼロになるわけではありませんので、その点は注意が必要です。

 

ここでは、持ち家を終の棲家とする場合のメリットとデメリット、注意点をお伝えします。

 

≪メリット≫

持ち家に住むメリットは、まず、自由度が高いことです。新築する際には好きな間取りにできますし、リフォームに関しても制約がありません。

 

また、住宅ローンの返済が終われば、住居費が大きく減ることもメリットでしょう。家が完全に自分のものであるため、老後も住む場所に困るということはありません。これらのことから、心のゆとりが生まれます。

 

さらに、持ち家は「資産」であるという考え方もできます。一人で暮らすのに不自由が出てきて、最終的に高齢者施設などに入所することになったとしても、持ち家を売却すれば入居費等の資金を調達することが出来るかも知れません。

 

 

≪デメリット≫

持ち家は資産ですが、裏を返せば、住居の管理責任がある、ということでもあります。そのため、以下のような出費は避けられないと考えておいてください。

 

・固定資産税

・老朽化した際のメンテンナンス費用

・介護が必要になった際のリフォーム費用

 

また、住み替えがしづらいのもデメリットの1つです。ご近所トラブルが発生したり、住みづらさを感じるタイミングが訪れたりしても、持ち家を手放してまで引っ越すか否か、なかなか決断が難しいかも知れません。

 

さらに、おひとりさまの場合は、ご自身が亡くなった後、持ち家をどのように処分するかまで考えておく必要もあります。相続人の心当たりがある場合などは早めに相談する、遺言書を用意しておくなどの対策をしてください。

 

 

≪持ち家を終の棲家とする際の注意点≫

持ち家のメリットはとても魅力的ですが、だからといって、収入に見合わない無理なローンを組むのはご法度です。

住宅ローンは現役時代に返済が済むように組むのが鉄則。安易に退職金に手をつけないようにしましょう。年金生活になってもローンの支払いがあるようだと、経済的に破綻してしまう可能性があるので要注意です。

 

 

 

 

借家のメリットとデメリット

 

借家は、定住したくない人や身軽でいたい人にぴったりの住居です。しかし、高齢になると借りられる物件が少なくなるなど、留意点も多いので注意してください。

借家を終の棲家とする場合のメリットとデメリット、注意点を見ていきましょう。

 

≪メリット≫

借家のメリットは、なんと言っても身軽なことです。持ち家や高齢者施設に比べると、圧倒的に住替えがしやすいと言えます。ライフスタイルによって住む街を変えたり、年齢に合わせて間取りや階数を選んだりもできますし、無理なご近所付き合いをする必要もありません。

 

修理の必要な箇所が出てきたとしても、その費用を負担するのは大家です。持ち家のようにすべての負担を追わなくても良いので、住居に関する突発的な出費は少ないと言えます。

 

また、老後の資金計画が当初と違うものになった際は、より家賃の安い物件に引っ越して、節約をするということも可能です。

 

≪デメリット≫

借家の1番のデメリットは、家賃を一生払い続けなければならないことです。加えて、契約の更新時には更新料を支払わなければならない物件も少なくありません。

 

さらに、高齢になるほど借りられる物件が少なくなることも、しっかりと検討したい点です。借りられる物件が少なくなるのは、高齢になると、入院、要介護状態になるなどで連絡が取れなくなったり、孤独死してしまったりという懸念が高まるためです。

 

≪借家を終の棲家とする場合の注意点≫

高齢になって借家の契約をするには、保証人がいないと難しい場合が多いです。おひとりさまで保証人になってもらう人がいない場合は、家賃保証会社や保証人代行者などの身元保証サービスを利用しましょう。

 

高齢者の身元保証問題について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。▼

『意外と知らない身元保証!?おひとりさまが入院するときに陥るピンチ!』

 

なお、選択肢は狭まりますが、保証人を求められない賃貸住宅(UR賃貸)や高齢者向けの公営住宅を借りるという方法もあります。

 

 

 

 

高齢者施設のメリットとデメリット

 

おひとりさまにとって、不安要素の1つである老後の日常生活。それらのサポートや、施設によっては介護まで、手厚く対応してくれるのが高齢者施設です。もちろんその分、費用はかかりますが、安心感は大きいと言えるでしょう。

高齢者施設を終の棲家とする場合の、メリットとデメリット、注意点を解説します。

 

≪メリット≫

おひとりさまの一人暮らしで心配なのが、「急に体調が悪くなったり、介護が必要になったりしたときにどうするか」ということではないでしょうか。こういった不安を解消してくれるのが、高齢者施設の大きなメリットです。

介護が必要になるタイミングは、誰にも分かりません。元気なうちにお世話になる施設を選んでおけば、要介護の状態になった際にも、スムーズに介護サービスが受けることができるでしょう。

 

≪デメリット≫

高齢者施設を終の棲家とするデメリットは、大きな費用がかかることです。施設によって大きく異なりますが、入居する際の一時金は数十万円から数千万円ほど必要になります。さらに、月額で支払う利用料も、5万円から40万円、施設や利用するオプションによってはそれ以上かかることも考慮に入れなければなりません。

 

また、入居時には身元保証人を求められることがほとんどです。頼める人がいない場合は、借家同様に身元保証サービスなどを利用することになります。

 

≪高齢者施設を終の棲家にする場合の注意点≫

高齢化の影響もあり、高齢者施設は空きのない施設が多くなっています。特に公的施設は民間施設に比べ費用が抑えられるため、長期にわたり順番待ちとなっていることがほとんどです。申し込みをしても、すぐに入居できない場合もあることを、覚えておいてください。

 

また、民間の施設は以下のとおり、様々な種類があります。

 

・サービス付き高齢者向け住宅

・介護付き有料老人ホーム

・住宅型有料老人ホーム など

 

入居条件や、どのようなサービスが受けられるかなどは、施設の種類によって細かく違っています。入居してから後悔することのないよう、しっかりと確認しておきましょう。

 

▼高齢者施設の種類について、詳しくお知りになりたい方は以下の記事をご覧ください。

『高齢者施設の種類の解説 | それぞれのメリット・デメリット』

 

 

 

 

終の棲家を選ぶときは様々な角度から検討を

 

終の棲家はその名のとおり、人生の最後まで暮らす住居です。選ぶ際は、資金面だけでなく「どのような生活を送りたいか」という点も、ぜひ考慮に入れてください。

老後も豊かな暮らしを送るためにも、1番大切にしたいことは何か、どんな生活なら自分らしくいられるかなど、早いうちからじっくりと考えることで、費用や私物の整理など、必要な準備を行うことができるでしょう。

 

 

 

テラスライフでは、専門の知識を持った担当スタッフが、お客様のお話をしっかりと伺い、これからの生活に関するご相談やサポートを行っております。

高齢者施設選びのご相談や施設見学の際の付き添い、施設や借家への入居時の保証人代行、持ち家の相続に関するご相談に遺言書の作成など、全てワンストップにて対応し、お困り事を解決致しますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

もちろん、お見積り・ご相談は無料です。

 

テラスライフ電話番号:045-370-7085

 

(監修:行政書士・尾形達也)

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